東京医科歯科大学 腎泌尿器外科学 泌尿器がんに対する治療計画情報の認識と共有

東京医科歯科大学  腎泌尿器外科学  吉田宗一郎先生

1) HoloEyesを知った経緯は?

東京医科歯科大学腎泌尿器外科学では、木原和徳教授(現、東京医科歯科大学特任教授)のもと、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)の医療応用についての研究を行なっております。私も2012年に米国の国立衛生研究所での留学から帰国した頃から、HMDを用いた研究に携わらせて頂いており、新しいHMDが出るたびに、どんなことが出来るかを考えてました。

以前より、杉本先生(医師、医学博士、HoloEyes COO)の講演を拝聴しておりましたので、拡張現実技術の将来的な医療応用の可能性について注目をしていました。その頃に、同期の壽美田一貴先生(東京医科歯科大学 脳神経外科)からHoloEyes株式会社のHoloEyesXRサービス(以下、HoloEyesXR)の紹介がありました。

2) HoloEyesXRの使い道や期待したことは?

泌尿器がんに対する臓器温存療法を考慮する上で、がんの局在を正確に認識し、治療計画を立てることが重要です。通常ですとCTやMRIを使用して、診断医や治療医を含めて診断および治療計画情報を認識、共有を行います。その際に、HoloEyesXRを使用し、空間上に臓器情報を浮かべ、体に重ね合わせて、情報を確認することでより良好な認識が可能になるのではと期待しております。

3)実際に使った感想は?

これまでにない映像情報の観察方式であり、多くの可能性を持っていて素晴らしいと思いました。今後、HoloEyesXRの価値を十二分に活用出来る方法について考えていきたいと思います。

膀胱がんの手術における癌の位置認識などにも活用できそうだと思います。膀胱は伸び縮みする臓器でもあるため、あらかじめ空間上で位置を見ておくと、治療にも活きてくる可能性があると思っています。

4)導入のハードルはありましたか?

HoloLensを通して観察できる映像は非常に斬新的で、まだなじみのないものです。かぶってみる前にはイメージもアイデアもわきづらかったですが、実際にかぶって映像を見て驚きました。経験してみることが大事なので、ハードウェアの値段(HoloLensは約33万円)も考慮しますとレンタルのシステムがあったらいいかもしれません。

今のHoloLensは重く感じますが、ハードウェアは時間とともにどんどん改良されていくものと思っています。

拡張現実技術により医療現場に革新がもたらされることを強く期待しております。

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吉田宗一郎先生