関西医科大学 総合医療センター 放射線科 診療講師 米虫 敦 先生

1)HoloEyesを知ったきっかけ

関西医科大学 総合医療センター
放射線科 診療講師
米虫 敦 先生

新しい技術というものは、最初にコンセプトがあって、可能性を感じる人が使って論文を出していって、そして技術の改良があとから追いついてくる。放射線科で21年、画像診断をやってきましたから、その段階的変化については理解しているつもりです。
当時のCTは1回転で1断面、今では一回転320断面が実現しています。その当初からボリュームレンダリングをしていました。
Virtual Ralityはまさに、この最初の段階だと思っています。

2017年10月の加齢画像研究会での杉本先生(医師、医学博士、HoloEyes COO)のプレゼンテーションを拝見しました。
それ以前からテレビなどで見てはいましたが、改めて「これだ!」と思いました。
整形外科の成田先生(みどりヶ丘病院 脊椎整形外科センター)の症例発表を拝見したのですが、僕の専門のIVRでそれをやっている人を国内はもちろん北米でも見たことも聞いたこともないので、最初にそれをやってみたいと思いました。

 

 

2)HoloEyesのサービスに期待していること

手技画像として実際の手術中に使っていきたいです。

穿刺は職人芸のようなところがあります。皮膚がやわらかく、絶対的基準点がないため、局所麻酔の針を刺した状態でCTを撮って、その針を基準点に相対位置で場所と角度を特定します。
その際に分度器を使ったりしています。最悪の場合は、穿刺しながらCTを撮り、位置を確認するという方法があります。

しかし、これはメルトダウンした原子炉に手を入れているようなレベルの被曝量です。ですので、HoloEyesXRサービスはこの穿刺の職人芸のようなところを的確に学べるトレーニングツールになり、実際の現場で角度を確認するためのツールになるのではないかということを期待しています。

 

3)実際に使ってみた感想

自作したダミーを使って、トレーニングをしてみました。穿刺治療をやっているコミュニティの中ではインパクトがとても大きなものになるのではないか、という手応えを得ました。

今は、肺がんの分子標的薬を使うのに遺伝子の型を確認するためのCTガイド下生検が必要です。その検査をするために、穿刺が必要になってきます。

そうしたトレーニグや実施支援のツールとして、すぐにでも使えそうな可能性を感じました。

 

 

4)導入に向けハードルになりそうなこと

2018年3月末に北米IVR学会でも、VRでの発表が5種類くらい出ていました。が、いずれも臨床には踏み切れておらず、コンセプトモデルばかりでしたからHoloEyes株式会社は先駆的な動きをしていると思います。

導入のハードルですが、科研費・研究費で扱う分には、金額的にも全く問題ないと思います。むしろ、DICOMビューワーと合わせて年間契約できると固定費扱いで導入しやすくなりそうです。

強いて言えば、院内用のLANとインターネットをつなぐのが難しいので、STLファイルをアップロードする際に別のPCを使うか、VPN対応してもらえると楽になると思いました。