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2020年03月10日

FDAで行われたPublic Workshop – Medical Extended Realityにて登壇しました。

谷口です。

2020/3/5にアメリカのワシントンD.CにあるFDAで行われたPublic Workshop – Medical Extended Realityにて登壇しました。

workshopのURLはこちら。

https://www.fda.gov/medical-devices/workshops-conferences-medical-devices/public-workshop-medical-extended-reality-toward-best-evaluation-practices-virtual-and-augmented

このワークショップは、FDAで最近いくつか事例の出てきている、VR, VR, MRなどXRと呼ばれる技術をどのように医療の領域で扱うかのホワイトペーパーを作る為に事例の発表、パネルディスカッションを通じて、それぞれ実践している人の課題や未来を言語化するという目的で行われました。

参加者は約100人ぐらい。そのうち日本からの参加者は、ソニーでMixed Realityのヘッドセットの開発に携わっている武川 洋さん、昭和大学 脳神経外科の飯塚 一樹医師、FDA勤務で私が登壇をするセッションのオーガナイザーのKyoko Fujimotoさん、そして私の4人でした。

セッションは大きくEmerging Technology and Methods 1, Emerging Technology and Methods 2, Medical Applications 1, Medical Applications 2の4部構成に分かれ、Emerging Technology and Methodsはベースとなる技術の紹介、Medical Applicationsは実際にサービスとして提供をしていたり、研究としてXR技術を現場で使っている事例の紹介でした。

 

Emerging Technology and Methodのセッションについて記憶に残っているものを紹介します。

ARを外科の世界で先進的に用いているRafael Grossmann 医師からKeynoteとしていくつかの事例紹介、Holoeyesの事例も紹介してくれました。

 

Holoeyesの事例の紹介

 

MicrosoftからはHoloLensの光学系の設計をしているBernard KressさんからHoloLensについての紹介。

 

ソニーの武川さんからはソニーで開発したMixed Realityヘッドセットでどのようにレイテンシーを低くしているかの紹介。

トラッキングとタイムワープを専用のSOCで行っているとの事、販売の予定は?と聞くとプロトタイプなので今の所無しという事だそうです。

実際のテストが行われている様子。

 

Johns Hopkins Universityの Nassir Navab 医師の発表。Cアームをトラッキングしてその延長線上にCTの画像を表示するという試みの発表。

 

どうやってCアームの動きをトラッキングしてるのかな?と思ってランチの時に他の発表者のChristoph Leuzeさんに聞いて見たら、アレはもう一台HoloLensを使っていると教えてくれました。この写真を見るとCアームの上側のHoloLensがくっついていますね。アメリカンな力技を見せてもらった気がしました。

 

このセッションの最後のNISTのJohn Penczek 医師は、標準化の話、基本的には文字中心の地味なプレゼンでしたが、レギュラトリーーに関わる身としては、この辺の要チェックなプレゼンでした。

 

Medical Applicationsのセッションについて記憶に残っているものを紹介します。

このビデオにも出てくる、Atul Guptaさん、このビデオを流しながら、Philipsの考える医療とMRの未来をプレゼンテーション。このビデオはHoloLens2が使われてて、前のセッションのMicrosoftの人もこのビデオを流してたので、オーディエンス席から「ネタばれするからー」って声かけてました。

https://www.youtube.com/watch?v=loGxO3L7rFE

 

Stanford大学のChristoph Leuzeさんの発表。TMS治療のガイドにMixed Realityを使う為の実験。この実験では特定の運動野を狙って磁気を送って、磁気刺激で手を動かす為の場所のナビゲーションにMixed Realityを使った。

TMS治療はこちらが詳しいです。

https://www.tawara-clinic.com/treatment/tms/about-tms/

 

Arcoマーカーで頭の位置を認識させてアンカーにして他の点をMagic Leapのコントローラーを使ってレジストレーション。

そして自ら実験台に

 

私も登壇をして、肝臓の腫瘍切除のカンファレンスでの事例、昭和大学 脳神経外科 飯塚医師の事例、遠隔VRカンファレンスについて紹介をしました。

 

Medical Aplicationでは、他にマインドセラピーでVR体験をさせる事例も紹介されました。

 

前日にはHappy Hourと称して、Sliver Springのダウンタウンでミートアップがあり、そこでFDAの中で、VRアプリの研究開発をしている開発者(バックグラウンドはゲーム開発とか音楽のプロデュースとか)とゲーム談義で盛り上がったり、ゲームの技術を医療分野で使う事についてディスカッションしたり、同じくFDAで研究開発しているデザイナーのAndreaさんとはHoudiniの話で盛り上がったりしました。

ヘルスケア分野でXR技術を使うという狭い領域のミートアップでしたが、それだけにキーとなる人物とネットワークを作る事ができました。そしてFDAで仕事しているオーガナイザーにKyoko Fujimotoさんという日本人の方もいらっしゃってとてもお世話になりました。

そのうちに、FDAからWhite Paperが出ると思うので楽しみにしております。

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