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2025年03月11日

Holoeyes MDを活用した医師・研修医向け縫合セミナー

2025年2月11日(火)、浜松医科大学外科教育セミナーが開催されました。同セミナーでは、縫合・結紮などの基本手技の練習に加え、最新の医療技術を用いて学習の質を向上させる試みとして、Holoeyes MD(※)を活用したVR体験が行なわれました。

 

VR技術を活用した解剖理解

セミナーでは、指導を担当する武田真医師と参加した医師・研修医がHoloeyes MD/VSを用いてバーチャルセッションを行い、VR空間内で膵臓周辺の3Dモデルを共有しながら、リアルタイムでレクチャーが進められました。

Holoeyes MD/VSを使用してレクチャーする様子

膵頭十二指腸切除術における血管走行のバリエーションについて、SMA(上腸間膜動脈)やSMV(上腸間膜静脈)などの通常とは異なる血管構造の解説がVR空間内で行われました。CT画像を基に頭の中で3Dを構築する従来の学習法と異なり、VR技術を活用することで、より直感的に立体構造を理解することができます。

直感的な立体構造の理解に加えて、VR空間内で複数の医師が同じ視点を共有しながら議論を進められることも教育的利点として挙げられます。セミナーに参加した医師からは「VR による空間認識が、従来の2D画像学習とは大きく異なり、解剖学的理解が飛躍的に深まった」との感想が寄せられました。

バーチャルセッション内で、複数人が同じ視点を共有しながら議論する様子

 

武田真先生のコメント

これまで研修医や若手医師が膵臓や周辺血管の詳細な立体構造を理解する機会は、主に手術や臨床現場での経験に限られていました。今回のようにVR技術を活用することで、現実の症例に近い3Dモデルを共有しながら学べるため、空間認識や解剖理解の精度向上に寄与すると感じました。実際、今回のセミナーで初めてVR体験をした医師・研修医でも、短時間で操作に慣れ、意欲的に学ぶ姿が見られました。Holoeyes MDは、医療教育における非常に有益なツールとして期待できると思います。

 

※ 販売名:医療用画像処理ソフトウェア Holoeyes MD、一般的名称:汎用画像診断装置ワークステーション用プログラム、クラスⅡ(管理医療機器)、認証番号:302ADBZX00011000、認証日:令和2年2月28日

 

臨床・教育現場におけるHoloeyes MDの活用

本セミナーで使用された Holoeyes MDは、医療用画像処理ソフトウェアとして医療機器認証を取得した製品です。CTやMRIなどの医療画像データを3D化し、VR/AR技術を活用して臨床現場や教育分野での活用を可能にします。

臨床・教育の現場では、以下のように活用されています:

・術前のシミュレーション(術者・助手などによる術前確認)
・術前のカンファレンス(複数診療科による合同ディスカッションや、遠隔カンファ レンス)
・術中の空間的表示(術野の横に3Dモデルを表示し、血管や臓器の位置を確認)
・医療教育(学生・研修医向けの解剖教育や、外科手技のトレーニング)


関連リンク:

浜松医科大学外科学第二講座 WEBサイト
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